So-net無料ブログ作成
検索選択

audio-technica ATH-A2000X  [ヘッドホン・イヤホン]

audio-technicaのATH-A2000Xの紹介レビューです












なんだか久しぶりの紹介レビューです。
自分以外にもHe&Biさんや朱さんも、もう少しレビューを書きあげそうな機種なので
俺、必要性なくね?とか、どのタイミングで記事にすればいいんだよ・・・とか、思いましたが
記事にしたいと思った時に記事にすればいいんだ!!!ということでアップ。


ちなみに上流の環境も以前とだいぶ変わりましたので、少し書きますと

ノートPCiTunes)→Ultraviolet5-2USB→USB-DDC→OptiLink-1→DAC1

のようにした状態でレビューを書くことにします。
また、昇圧もいたしませんし、インシュレーターなども用いずにDAC1のゴム足です。
このようにした理由は、一般的で他者が検証しやすいものと思ったからです。


それではレビューに移りたいと思います。



機器使用時間:200時間超



音色


第一印象:優れた定位感・分離感
      クリアではあるけれど、使いどころが少なそう



低域:量は少ない。特に中低域の少なさが目立つ。
   その下のあたりだと量はやや多いが、少々膨らみ気味に聞こえる。
   音の厚みは普通だが、量自体少ないので薄く感じる。締まりはまぁまぁ。
   音の輪郭は高域に比べれば濃くなく、きつくない。響きはあっさりめ。
   分離感は悪くはないが、高域に比べれば劣るように感じる。
   そこまでタイトというわけではないが、制動が程よく効いており
   心地よく聴ける。その反面、中低域が少ないのでノリの良さがどことなく欠ける。



高域:量はやや多い~多い。細く硬めの音。
    しかしbeyerのようなきつさや粗さは感じられず、洗練された音のように思われる。
    非常に明確で分離感に優れているが、過度の味付けはなく
    音が上ずって聞こえる事や明るすぎることはない。
    ネタ半分にaudio-technicaのヘッドホンはシャリシャリするというけれど
    この機種においてはシャリシャリ感はそこまで強くなく、どちらかと言えばキンキン。




ボーカル:基本的にやや線が細めだけれど、味付けは少ないように思われる。
      どちらかといえば女性ボーカル向け。男性だと線の細さが気になりやすい。
      サ行などのかすれは少々あるが、さほど気にならない。
      音像は小さめだが、あまり埋もれることなくはっきりと聞こえる。
      残響や輪郭の甘さ、ウェット感があまり感じられなく
      息遣いが聞こえるほどの情報量がある割に、どこか生々しさに欠ける。
      かといってあまり明るい音作りでないため
      オールマイティに聞けるが、魅力が少ないと言えば少ない。




音場:密閉型の割にはやや広め。特に上下の伸びが良い。
   構造的に前方の音が近め、後方の音が遠めで聞こえるためか立体的に感じる。
   音抜けも良く、籠りは感じないが、音の広がりという点ではやはり開放型には及ばないだろう。
   定位感は大変優れている。方向・距離どちらもかなり把握しやすい。
   音の傾向の割には重心が低めなことが好印象。




まとめ:高域寄りの定位感・分離感に優れ、音の立ち上がり・収束も良い高性能機種。
    空間表現に関しては従来のaudio-technicaの機種とは一線を画しているけれど
    他の要素は下位機種の延長線上といったように感じる。 
    たまにモニター的と言う方もいらっしゃるようだが、個人的にはそうは感じない。
    詳しくは後述するけれど、低域・高域共にリスニング目的な味付けはある。
    また、空間表現も音場を上下に広げ過ぎていて、心地よいが現実には即してなく感じる。
    そしてそこまで録音の粗を感じることもなく、どんなCDでもある程度はそつなく聞ける。






    相性がいいのは、クラシック全般だろうか。
    線の細さや音の広がりのなさはどうしても気になるけれど、他の要素では悪くない。
    オーケストラも低域不足かと思われるが
    ちょうど迫力を増させるような帯域が強めになっているように感じ、意外と悪くない。
    もちろんそれでも、そういった聞かせ方に長ける機種には劣る。
    分離感や定位感のよさ、一音一音の鮮やかさを求めるならば、かなり良いだろう。
    弦楽器は澄んでいて美しいが、響きにふくよかさが足りない。
    金管楽器は少しきつさがあるものの、それ以上に鮮やかさが魅力的。
    木管楽器は弦楽器同様、ふくよかさが足りず、味気なさを感じる。
    打楽器は厚みや重さが足りない。
    ピアノも音の軽さが気になるが、同時に鋭さがあり、楽しくもある。
    小編成も悪くはないが、響きを大切にしてる機種とは言えないので
    どちらかと言えば音数の多い方があっているだろう。


    ジャズはピアノや管楽器はうまい。
    ベースも力強さに欠けるがそこまで悪くない。
    ドラムは微妙、スピード感重視ならまだしもリズム感は良くない。
    また、ボーカルもすっきりしすぎてしまう感じが強い。
    ポップスも同様に、ボーカルのすっきりしてしまいがちな傾向との相性による。
    そういった要素と合うような曲ならば良いが、そうでないなら難しい。
    そしてロックは大半がこの傾向のために、あまり良くないだろう。
    電子音系は悪くないのだが、どうしても厚みの足りなさを感じてしまう。




   個人的にこの機種で良く感じたのはマクロスF O.S.T.2より「High School Life」
   ボーカルは表現力が今一歩良くない。器楽は飛びぬけて良い点があまりない。
   正直合う曲を見つけるのに苦労したけれど
   この曲は分離感と澄んだ表現がうまく活かされている。
   他にはピアノを中心としたARIAの楽曲なども悪くはない。






その他




音量の取りやすさは、オーバーヘッドとしては普通位。
極端に音量が取りにくかったり、取りやすかったりする機材じゃなければ、問題なく使える。
上流の影響はまぁまぁ受けやすい。



装着感は普通。
本体が非常に軽いことと、ウィングサポートの自由度がかなり高いため
長時間装着しても苦にならない。
しかし、上下方向に角度調整ができなことと、側圧がかなり弱いため
合う人、合わない人がいると予想される。また、どちらにしろずれやすい。
長時間の装着のために、場合によっては安定性に欠いても構わない設計と思われる。
イヤパッドはクラリーノという聞きなれない素材で、柔らかく肌触りも悪くないが
若干反発が強い点と蒸れやすい点が良くない。
出来る事ならHP-W5000への変更が望ましいと思われる。



デザインはまぁまぁ。
ハウジングにしろ、プラスチック部にしろ、高級感があり、色遣いも落ち着いている。
けれど、ATH-W1000でもプラグ部にこだわりがあるのに
こちらは汎用タイプなところや、その他細かいところで、もう少しこだわりが欲しい気がする。
作りは悪くないけれど、ケーブルは両出し硬めで取り扱いにくい。



遮音性は側圧が弱めなので、密閉型にしては良くない。
音漏れも上記の理由と、ハウジングが薄いためかどうかよく分からないが
密閉型の割にはかなり良くない。半開放型くらいと考えても良いかもしれない。




エージングは段々と低域の量が増して存在感が出てきて
高域の粗が感じにくく、大人しくなっていくように感じた。



付属品の類はプラグの変換部のみで、高級機としては少し物足りない。
発売当初に買えばチタン製タンブラーがもらえたそうなので、それを考えれば贅沢か。




同じ空の下で

高域の線が細すぎる。低域は想像以上に出ていて、不満はない。
ボーカルが少々埋もれる。
全体的な帯域のバランスは良いのだが、どうしても表現力に不満が出る。




総評

性能は高いのだけど、表現力がそこまで高くない。
音は鮮やかなのだけど、明るかったりテンションが高かったりするわけではない。
性能の高さを求めるならば一瞬でその高さが分かるが、使い道はかなり悩ましい。
空間表現が唯一無二のように思えるので、そこを活かせるかが重要な機種だろう。


nice!(3)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 11

黄昏

レビューおつです。
>性能は高いのだけど、表現力がそこまで高くない。
この両立が難しいですね。
やっぱり第一印象で好きかどうかがはっきり分かる機種ですね。


by 黄昏 (2009-07-02 07:39) 

うぐぅ~

空間表現と質感の面で、チェンバロ協奏曲と中々相性が良かったような。

ただチェンバロ以外の楽器の表現については(ry
by うぐぅ~ (2009-07-02 11:40) 

つきじ

祭りで聴いて結構好印象でした
優れた定位感・分離感で確かにクリアでしたしね
限定じゃないしもうちょい値段下がってから考えよう・・・
by つきじ (2009-07-02 18:33) 

まさゆき

W5000を持っていた時にオーテクは有名所ではあるけど合うジャンルなどを見つけるのが難しいと感じました。
自然の音を収録したヒーリングCDなどでゆったりしたい時とかに良さそうですね。


by まさゆき (2009-07-02 21:03) 

しげ

良くも悪くも金属感が印象的でした、でもよく鳴らしこまれたものだと結構ナチュラルな音出すんですよね。
でもとにかくあの軽さはすごい羨ましい、最近首がこってこって、、、
by しげ (2009-07-03 01:21) 

セラミック

黄昏さん、Niceとコメントありがとうございます。

そうですね、やっぱり評価されてたり、多くの人に好まれていたりする機種って
ある程度の性能+豊かな表現力、ってパターンが多い気がします。
そういう意味ではあんまり好かれる機種ではないでしょうね。
by セラミック (2009-07-04 19:15) 

セラミック

うぐぅ~さん、コメントありがとうございます。

なるほどチェンバロですか。
適当なものを試聴してみましたが、確かにいいですね。
同系統(?)なものでオルガンを思い出して、じっくり聞いてみたのですが
こちらも中々。情報サンクスです(^_^
by セラミック (2009-07-04 19:23) 

セラミック

つきじさん、コメントありがとうございます。

分離感やクリアさならいっそW5000の方がw
でもA2000Xの定位感の明確さも捨てがたいです。
これからまだまだ有益なレビューも増えるでしょうし
ゆっくりとご検討を(^◇^
by セラミック (2009-07-04 19:28) 

セラミック

まさゆきさん、Niceとコメントありがとうございます。

>自然の音を収録したヒーリングCDなどでゆったり
いやぁ~、それにはEXH-313がいますから!(^^)!
・・・・・・あれ、使い道がotz
by セラミック (2009-07-04 19:34) 

セラミック

しげさん、コメントありがとうございます。

金属的な響きは確かに減りはしたものの、完全になくなることはなさそうです。
あとは上流での調節次第でしょうけど、結局線の細さ硬さはありますからね。

人を選びはするのでしょうが、フィットすればホントに長時間付けてても問題ないです。
問題は聞き疲れしやすいところですね^^;
by セラミック (2009-07-04 19:38) 

セラミック

お米2号さん、Niceありがとうございます。
by セラミック (2009-07-04 19:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。