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コスパばかりで語るのやめようよ [雑記]

こんばんは、セラミックです。

掲題の通り、今回はコストパフォーマンスについて取り上げていきます。
コスパ命の方はどうか閲覧をお控えください。
相容れられませんので。

あと、コレクターの方は読んでもつまらないと思います。











最初に断っておきますが、消費者にとって、良いものが安く手に入るのは良いことです。
そういう製品がコスパに優れている、と言われるのは当然です。
そして人気が出るのも、また然りでしょう。


しかし、コストパフォーマンスとはその字の通り
コストに対するパフォーマンスが優れているわけであって
パフォーマンスが優れていることを示しているわけではありません。


では、コストに対するパフォーマンスとは何か。
それは相対評価上のパフォーマンスです。
例えば同価格帯の中で優れている、上位機種に遜色ない性能である。
といった明確な比較対象のあるパフォーマンスを示しています。


それに対して、上記のパフォーマンスが優れているとは何か。
それは絶対評価上のパフォーマンスです。
例えば100m走のタイムが早い、試験の点数が高い。
といった一定の尺度の下でのパフォーマンスを示しています。
(100m走は他の選手よりも早ければ勝つので相対評価でもいい、と言えるかもしれません。
しかし同時に走られる選手は限られています。基本的にタイムを尺度にした競技といえるでしょう。)



さて、相対評価と絶対評価の違いをなんとなくは認識していただけましたでしょうか。
オーディオにおいて、機器の使い勝手やデザインはもちろん大切ですが
多くの人が注目しやすいのはおそらく価格と音質でしょう。
私もそうです。


音質には好みと性能という二軸があると思われますが、ここでは触れません。
今回は価格に焦点を当てます。


価格を考えるとき、まず出てくるのは予算でしょう。
欲しいものがあっても、大抵の人間には予算があるので、全てを買えるわけではありません。
その多寡は個々人の諸事情によるもので、そこに良いも悪いもありません。

次に出てくるのが購入するものの選定でしょう。
予算の中では何を買うのがいいのか、とても迷うことでしょう。

先に買いたいものがあって、そこから資金を工面する、という場面も往々にあるとは思いますけれど
購入までに価格に対して考えるのはおそらくこの2つでしょう。
このことは最初にも書きましたが、消費者にとって当然のことです。


では、購入後の価格とはなんでしょう。
これこそが、今回の記事での私の主張となります。


普通は購入物に対して何がしかの期待を持っていることでしょう。
そして実際にものが届き、それを使います。そして何かしら感想を持つでしょう。
この時がポイントです。
聞いたら期待以上だった、ガッカリだった、まあ妥当だ、など色々と思うことでしょう。
しかし、この感想とはどこからくるものでしょう?

もちろん購入物に対する期待とのギャップです。
ではその期待の源とは。
それは支払った金額(=価格)に対するパフォーマンスです。

オーディオに限らず、人は価格に対するパフォーマンスを無意識に期待します。
高級レストランに行くときのことを想像していただければ、と思います。
まだ食べてもいないのに、おいしいものが食べられると考えているはずです。

話を戻します。
実際に製品を聞いた感想とは、それ以前から持っていた期待に影響を受けるものです。
そして期待とは価格に対するパフォーマンスです。
つまり、意識せずとも我々は感想と価格とをつなげて捉えているのです。



繰り返しますが、価格に対してのパフォーマンスを求めることは、当然のことです。人間の性です。
しかし、本来、価格に対して求めるパフォーマンスとは人それぞれ異なるものです。



一定程度のパフォーマンスは必ず欲しいから、価格が高くなることは仕方ない、と考える人がいます。
定められた価格の中で、できる限り良いパフォーマンスを求める、と言う人もいるでしょう。
ある程度パフォーマンスが良くなるなら、多少は高くなってもいい、なんて人もいるでしょう。

これらの基準は各々の中にあることでしょう。
だから、コスパの高い機種なんてものは本質的には存在しないのです。
良くて多数の合意、悪ければ声の大きい人の意見でしかありません。
結局は個人の満足感に帰すしかないのです。



要約すると、音楽聞くならパソコン携帯電話に付属か100均イヤホンが
コスパ最強に決まってんだから、それ以外で使ってるコスパなんてウソばっか、ってこと。


以上が、コスパばっかり言わないようにしよう、の1つ目の理由です。
もう一つの理由は多分に感情的ではありますが、思考停止になってしまうからです。




上記したように価格に対するパフォーマンスは個人の考え方次第です。
けれど人間慎重なもので、予算内でコスパが良いと評判があるものを買いたくなります。
身銭を切るとなると失敗したくなくなるものです。
その結果、自分が音楽を聞くに対して、何を求めているのかを忘れて機器を買ってしまいます。

また、純粋に性能を比較しようとしているときにコスパが出てくるとややこしい限りです。
くどくなってきましたが、価格に対して求めるパフォーマンスは人それぞれです。
その垣根を取っ払って、パフォーマンスのみ比べようとしているところで
コスパなどと言うのは、愚の骨頂でしょう。

そして、コスパの良いものを求めると、自然と安いものばかりになってきます。
その中で良いものを見付ようとしても、安いものしか聞いてないのでは指標がありません。
指標を育てるにはコスパとは迂遠な良い音を聞くことも大切です。



もちろん、これらのようなことは当然分かっていてコスパについて語ってる人も多いでしょう。
確かに最初から高価な機種を買ったり、情報の全くない機種を買ったりすることはありません。
ただ、良い音で音楽を聞こうというオーディオをある程度やろうとしたら
コスパばかりで語ることとは、どこかでお別れしなくてはいけない、と思うのです。



以上、コスパばかりで語るのやめようよ、でした。

そして以下余談。









今回、コスパについて私の考えていること、ということで
価格に対して求めるパフォーマンス、と言うものを取り上げました。
余談ではこの考え使って、試聴と自宅での感想について述べていきます。



人間、支払った金額に対するパフォーマンスを求めることは再三申してきました。
つまり自宅で(購入して)聞く時には、これが働いているのです。
また、自宅では既に持っている機器との相対評価が中心となります。
仮に今までで一番良いものを買ったとしたら、否が応でも高い評価となります。
これら2つが融合して、新しく購入したものに非常に高い評価を与えやすくなります。
つまり、マンセー状態です。
これがこじれると自宅環境に耳エージングが進み、他のシステムの音に違和感を覚え
自宅環境を最高だと考える、超マンセー状態になります。

・・・それは言いすぎだとしても、やはり自分で買ったものを失敗だと思いたくない心理も働き
自宅で購入して聞いた機器というのは評価が高くなりがちだと思います。


某所では、試聴じゃ分からない、自分で買って聞かないとダメだ、などと言われております。
たしかに自宅で聞くと時間をかけてチェックすることができる半面
上記の状態になる恐れがあります。

しかし、多くの機器を聞いて経験を積み、絶対評価のような指標を作ることが出きるのなら
むしろ試聴の方が明確な比較対象もないぶん、より偏りのない感想になるのではないかと思います。



要は、買ったものをマンセーせず、耳を鍛えて試聴しろという自分への戒めでした。
がんばってブログ更新して行きたいと思います。

以上長文でしたが、読んでいただき有難うございました。

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Riever

基本的にパフォーマンスしか気にしないRieverです(笑)

コストパフォーマンスを語る時は、そのコスト(「1万の価格帯で」など)またはパフォーマンス(「このレベルの性能で」)をまず固定しないと表現できませんね。もっともオーディオの場合、パフォーマンスというのも相対値になるような気がするので、それで固定すると客観的にならずに意味が無いというのもありそうですが。
その上で「好み」も排除しないといけなくなるわけですが、この「好み」と「性能」を区別できない人が多いような気がします。こっちの方が私は問題だと思っていますが・・・まあどうしようもないんでしょうね。
by Riever (2011-07-13 13:53) 

plto

コストパフォーマンスを語るのは難しいですね、仰る通り相対的なものなので。
しかし、絶対評価をするのはさらに困難な気がします。
測定でき、グラフや数字を扱える人は絶対評価に近いことができそうですが、
完璧に耳に頼ってる人(私みたいな)は、相対評価しかできない。
仮に生楽器基準といったところで、演奏される場所、聴く位置、時間、時期でコロコロ変わる。
視聴者の体調でもあっさり変わってくれますからね。
トドメの現実は、耳の方が年々劣化していくという…。

>某所では、試聴じゃ分からない、自分で買って聞かないとダメだ、などと言われております。
今の私のレベルだと、これに同意せざるを得ないです。
システムの音の差というより、自宅と店との暗騒音の差が大きすぎるんですよ。
試聴する場合は、大抵、自宅より大幅に音量を上げる必要があり
そうなると私の感覚は見事に機能しなくなります。
経験不足がたたってる形で、自宅と試聴での音量差を無視して
判断できる基準が、まだ私にはできてないんですね…。

文系脳の人間は、相対評価の輪から抜け出られないことを
自覚して、自分の環境、好みマンセー状態に陥らないように
謙虚になるべきなんでしょうね。
所詮、相対評価のひとつに過ぎない自分のシステムに
酔っ払って極めたつもりでいるのはかなり滑稽。
by plto (2011-07-14 15:02) 

セラミック

Rieverさん、niceとコメントありがとうございます。

なんの話をしたいかによって軸を固定するのは大切ですね。
好みと性能はわざとなのかどうなのか知らんけど、区別しない人多いですよね。
まあ本人が楽しめればいいんじゃないですか
by セラミック (2011-07-14 22:26) 

セラミック

pltoさん、コメントありがとうございます。

絶対評価ができればそれに越したことはないのでしょうけど
別に相対評価でも問題はないと思いますよ。
問題は相対評価の主が価格になることですので。

自分の出せる価格の中でいいものを求めるのは素晴らしいことです。
ただ、この値段でこの音が出せるんだぜ、はお前何がしたいの?ってことです。
これは価格とのギャップに驚きたいだけで
別にグルメでもゲームでも風俗でもなんでもいいじゃないですか。

>自宅と店との暗騒音の差が大きすぎる
ふうむ、たしかにその影響は零じゃないですね。
基本的に密閉型中心だから、そこまで意識したことないかもです。
最近は出口が固定なので、上流の試聴が多いですねえ。

文系脳だろうが理系脳だろうが、マンセーする人はするでしょう。
謙虚さを持つのもいいですが、それだと小さくまとまってしまう可能性が高いので
どんどんいい音聞けばいいと思います。
by セラミック (2011-07-14 22:43) 

kaz

コストパフォーマンスって難しい所ですよね。
この価格にしてはいい音、って言ってもそれが良い音な訳ではないですもんね。
また、その機種を使わなくなってしまうと逆にコストパフォーマンスは悪いとしか言えませんしね…
ウチにもいっぱいその様な機種が… ぐぬぬ
by kaz (2011-07-15 12:57) 

セラミック

kazさん、niceとコメントありがとうございます。

価格にしては~って、たいていフォローの言葉で、どっちかといえば
実用するような機種ではないことが多いですもんね。
コレクターとかレビューが趣味ならそれでもいいのかもしれないけど
そうじゃないなら・・・
by セラミック (2011-07-15 20:09) 

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